「一度も行動させずに勝ちたい!」〜おうじゃのしるし持ちボルトロス入りガルーラスタン〜(トリプルバトル構築記事"Advent Calendar" 2022)【構築記事】【ORASトリプル】
この記事は、「トリプルバトル構築記事"AdventCalendar2022"(主催:アインズ氏)」の8日目の記事です。
トリプルバトルのプレーヤーが執筆した記事が、12月25日のクリスマスまで毎日読める企画です。
他のプレーヤーの記事もぜひ読んでみてください。
(以下、常体)
ほうでん/めざめるパワー(こおり)/ちょうはつ/いばる
ガルーラ@ガルーラナイト(せいしんりょく)
キリキザン@いのちのたま(まけんき)
はたきおとす/アイアンヘッド/まもる/ふいうち
ぽけっとふぁんくしょん!大事な場面でひるんで大会で負けた。
↓
「スタンダード構築にひるみやまひなどの追加効果による運要素を自然に入れられると強い」らしい。
(この記事では「対応範囲を広げ、多くの構築に5割前後以上の勝率を上げることを目指して組まれた構築」をスタンダード構築と呼ぶ)
↓
ひるませる・一撃で倒す・ちょうはつで変化技を止める・ファストガードで先制技を止める、などの各種行動不能技を入れたスタンダード構築をつくろう!
↓
「第6世代」……「相手に行動させない」……。
↓
!!!
↓
化身ボルトロスに、白羽の矢を立てた。
以前から化身ボルトロスについて、
・第6世代が最新だった時期に対戦をやっていなかったので、使ってみたい。
・シングル・全国ダブル・GSダブルと複数のルールで活躍していた性能を試してみたい。
と感じていたため、使うことにした。
また以前、ある構築記事で
「スタンダード構築にひるみやまひなどの追加効果による運要素を自然に入れられると強い」
と書いてあり感心したため、実現を目指すことにした。
個体解説
ボルトロス(けしんフォルム)
特 性:いたずらごころ
持ち物:おうじゃのしるし
技構成:ほうでん/めざめるパワー(こおり)/ちょうはつ/いばる
性 格:おくびょう
努力値:CS252
主役。
相手の行動順が化身ボルトロスより遅く1ターン目にほうでんを打った場合に相手が行動できない確率は、おうじゃのしるしによるひるみによる10%とほうでんのまひによる行動不能7.5%(30%*25%)を合わせて17.5%。
2割近いので、ダメージが入る上での追加効果としては十分高い。
基本的に隣にランドロスがいないと、でんき技を打てないので、そのような状況では特殊アタッカーにいばったり、moveでニンフィアの被弾を避ける動きをする。
ちょうはつが一番外せない技。
ガルーラ・ランドロス・ボルトロスの並びが打ち合いをする上で一番安定するので、おいかぜやトリックルームを止めるためにちょうはつの重要性は高い。
いたずらごころですばやさで負けている相手のおいかぜも先制で止められるのがエラい。
他の型については、火力の高い霊獣ボルトロスと比べるとやはり搦め手を使いたいので、耐久振りも試していみたい。
ランドロス(れいじゅうフォルム)
特 性:いかく
持ち物:こだわりスカーフ
性 格:いじっぱり
努力値:AS252
運用方針は主に2つ。
先制いわなだれを被弾した1体がひるむ確率は、命中率込みで27%。
理想的な展開は、初手に中央に出していわなだれを打ち、一度交換してスカーフじしん+ファイアローのはやてブレバで詰める。
もう一つは交代で出せるポケモンがいないので、倒れても仕方ないことを前提に、ひんしになるまでいわなだれを連打する。
ガルーラ
特 性:せいしんりょく→おやこあい
持ち物:ガルーラナイト
性 格:ようき
ねこだましによる確定ひるみ、すてみタックルで倒す、かみつくでギルガルドにも51%のひるみ試行を押しつける。
ノーマル技が当倍以上の相手には、ずつきやふみつけよりすてみタックルを打ってダメージを伸ばして倒しきった方が強い。
ファイアロー
特 性:はやてのつばさ
持ち物:あおぞらプレート
性 格:いじっぱり
ひるみ技を多用する以上、トリックルーム軸にはできないので素早さ操作はおいかぜにした。
おいかぜを打ててよこどりで相手のおいかぜを牽制でき、アタッカーとしても優秀なサポート技多めのファイアロー。
採用理由のおいかぜ、ボルトランドニンフィアの範囲技を通すためのよこどり、初手からねこだましを無視して攻撃していくためのファストガードを採用。
ちょうはつかほのお技も採用したいが役割を考えるとどの技も切りにくい。
すぐにひんしになるので、以前に使ったときは強みを実感できなかった。
交代を最低限にして前のめりに立ち回るこの構築との、かみ合いはよかった。
ファストガードを使う以上、マニューラやコジョンドより速くなれる最速も選択肢に入る。
トリックルームされると一気に厳しくなるので、
選出パターン
初手はほとんど、ガルーラorファイアロー/ランドロス/ボルトロス。
おいかぜミラーなら、初手にファイアローを出す。
ボルトロスの前に素早さ操作要員がいるなら、ちょうはつで積極的に止めていく。
キリキザンを見ると、いかく勢が初手に来ないので、1ターン目に交換で出てくる、
いかくで攻撃ランクダウン先に相手に交換を強いているので、有利になっている場合が多いと判断している。
結語
ここで最初に紹介した主張をもう一度確認したい。
「スタンダード・パーティにひるみやまひなどの追加効果による運要素を自然に入れられると強い」
この構築は上記の要件を満たしているだろうか。
そもそも初手がほぼ固定されている時点で、対応範囲が広いとは言えずスタンダード・パーティの要件を満たしていない。
過去に第7世代のダブルバトルで対戦相手が、かそくバシャーモ+ガブリアスでいわなだれを連打してきたことがある。
タイプ不一致いわだなれを連打しても霊獣ランドロスにいかくを入れられるだけで、ひるみ試行の回数の多さに見合うダメージは見込めなくなる。
運要素に寄せきったら、強くないのだ。
今回組んだ構築は、前のめりな対応範囲の狭い構築になった。
結果として、「ひるみやまひなどの追加効果による運要素を自然に入れられた、対応範囲の広いスタンダード構築」には仕上がらなかった。
ひるみやまひなどの追加効果による運要素は、期待勝率が近い値で均衡している場合に、自分の勝率を増やすことを期待できる。
一方で構築の期待勝率をベースとなる値も下げかねず、トレードオフ(反比例、片方の数値を上げればもう片方の数値が下がること)の関係にならざるを得ないと改めて感じた。
「トリプルバトル構築記事"AdventCalendar2022"(主催:アインズ氏)」の8日目の記事です。
(表記やリンクなどに問題があれば、お手数ですがTwitter @chigusa_amane39 までご連絡ください)
[おわり]